かつて神界と魔界との間に神魔戦争と呼ばれる永い戦いがあった。
神々の武器“ディヴァイン”を与えられた告死天使や、魔神自らの肢体を切り出して創られた上級魔族“インフェルノス”の投入により、戦いは激化の一途を辿っていく。
そしてついには、神界と魔界の神々が激突し、壮絶な戦いの末に、相討ちという形で神魔戦争は終結を迎えることとなった。
神界の神々は最期の力を使ってインフェルノスたちを封印し、魔界を浄化することに成功する。
神々は魔族に隷属させられていた精霊たちにその地を与え、“リヴィエラ”と名づけた。
さらに神々は自らの亡き後の魔界復活に対抗すべく、神々が持っていた無限の力と叡智を注ぎ込んだ“神罰”をリヴィエラに遺したのだった。
精霊たちは神罰を未来永劫に渡って護ることを誓い、神々はリヴィエラを精霊たちの悠久の楽園とすることを約束した。
その後、神界は“ゴートの七賢”と称ばれる七人の賢者たちによって統制されていった。
だが、神々を失った神界は次第に調和を乱し、やがて黄昏の時を刻むようになっていく。
神魔戦争の終結より千年が過ぎようとしていた頃、リヴィエラの平穏は突如として破られる。
地底深くに封印されている筈であるインフェルノスの存在が確認されたのであった。
神々亡き今、かつてのような神魔戦争が勃発しようものなら、神界は確実に滅びる。
この非常事態に窮し、そして最悪の結果を回避すべく、神界は一つの決定を下す。
今こそ、神界を守るために「神罰」を発動し、リヴィエラを崩壊させるべきである、と。
すでに計画は実行に移され、神罰発動のための神界側のプロテクトは外されていた。
あとはリヴィエラに眠る神罰を発動させるだけである。
その重大な使命はゴート七賢の一人であるヘクターに与えられ、さらに任務の実行者として、告死天使“レダ”と“エクセル”の両名が選ばれた。
かつて魔界と呼ばれ、今では精霊たちの棲まう「約束の地リヴィエラ」を崩壊させるため、二人の告死天使が神界より舞い降りる…。 |
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